世界No.1の総長と一輪の花
意味深な言い方をされたけど、胸を揉まれたりしたのはちゃんと意味のあることだったんだ。私のバストのサイズを確認して、ヌーブラをつけてくれたり…
裸を見られるのは恥ずかしかったけど…同性だからまだ大丈夫。
それに朱里さんは私の首筋や鎖骨、胸元についていたキスマークも化粧品で綺麗に隠してくれた。
私は何から何までお世話になってばかりなんだ。
「お詫びだなんて…そんな……嫌なこと何もされてないのに……」
「花ちゃんは優しいなぁ。気にしなくていいから、早くパーティー行ってきな?」
……パーティー?
「それに花ちゃんに誤解させて泣かしちゃったの私のせいだし!しーくんとくっついてイチャイチャデートでも楽しんで!!」
「ほら、二人とも行った行った」そう言って朱里さんは詩優と私の背中をぐいぐいと押す。
「じゃあな。姉貴」
詩優はそのまま私の手を引いて歩き出す。
「…ありがとうございます……!」
私は朱里さんにお礼を言って、詩優と一緒に外に出てリムジンに乗った。