世界No.1の総長と一輪の花
「…え?」
……周りをキョロキョロと見回してみるけど、ここには私とこの小太り男しかいない。
…私に言ったの…?今の……
「……いくらで、買い取れる?」
1歩1歩私に迫り来る男。
「……な、何が……です、か……」
じりじりと後ろにさがる私。
「……欲しいんだ……だから……」
ゆっくり私に手を伸ばしてきて、肩を掴まれる直前で___________
「触るの禁止」
詩優の声が聞こえてきたと思ったら、後ろに手を引かれた。そしてぽすんっと詩優に抱きとめられた。