世界No.1の総長と一輪の花
数日学校を休んでも、花莉は完全に元気になることはなかった。
突然泣き出してしまうし、ぼーっとすることが多くなった。
食欲も減って、細い体が前よりも細くなった気がする…
「何かあったら俺に電話ちょうだい」
さすがにずっと学校を休むわけにもいかず、今日は登校。
…こういう時に同じクラスならどんなにいいだろうか
花莉がこくんと頷くと、教室の前で別れた。
……心配だ。すごく
「夜瀬!!!留年したいのか、お前は」
どうやら再来週、期末テストがあるらしく…今日は数学で小テストをやった。その結果が見事に丸が1つだけ。
0点の0の丸が1つ。
数学担当教師である中野(なかの)に怒られた。隣では「そうだそうだー!」と倫也が言う。
っていうか……倫也、お前も一緒に怒られてる側だろ。
倫也の解答用紙は全部同じ答えがかいてあって、その中でまぐれであたったのか1問だけ正解していた。だから倫也は1点で俺より上だけど…