世界No.1の総長と一輪の花










外でご飯を食べた後、




「……花莉、決まった?」




とお母さんに聞かれた。




本当はどっちとも一緒にいたい。詩優はずっと私を支えてくれた大好きな人だし、お母さんは私が支えたいと思う人で……





私は……












「…お母さんと一緒に暮らしたい」






自分で言って自分で泣きそうになった。だって詩優と一緒に暮らす生活が楽しかったから。別々に暮らすことになっても私たちが恋人ということには変わりない……




けど、寂しいものは寂しい




「わかった」




と詩優は妙に落ち着いた声で言うから、余計寂しく思う。




引き止めて欲しかったわけでもないのに………
ただ、私と同じ気持ちだったらいいのになって…





















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