世界No.1の総長と一輪の花
闇鍋パーティー
詩優side
花莉とは半同棲生活が始まった。毎週、木、金、土曜日は俺のマンションに泊まる約束。
それ以外の日でも必ず俺の部屋に来て飯を作ってくれる。しかもお弁当まで。理由を聞いたら、
「詩優の食生活放っておくと大変なことになる」
だからだとか。
まぁ、俺は自炊しないタイプだからな…
作ってくれてまじで助かる。
花莉の門限は20時。母親が仕事から帰ってくるまでの時間だけ。
「30分前だよ…?」
俺は花莉をできるだけ早くアパートに帰している。本当はもっとギリギリまで一緒にいたいけど……
「いい。30分前で」
俺がそう言うと花莉はぷくっと頬をふくらませて「私はもっと一緒にいたいのに」と可愛いことを言う。
「ギリギリまでいると花莉のこと離せなくなるから言ったんだけど」
すぐに頬を赤らめて、俯く花莉。可愛すぎて、やっぱり触れたくなる。
よしよしと頭を撫でて、「戸締りちゃんとしろよ」と言ってから帰った。