世界No.1の総長と一輪の花
*
「勉強を教えてください!!!!!!!」
またいつものが始まった。そう大声で言ったのは明日葉。
…そういえばテスト近いんだっけ
「俺にも教えてください!!!!!」
続いて、思い出したように倫也が口にする。
「竜二、俺にも教えて」
俺まで言うと、竜二はいつも通り嫌そうな顔をする。
「…す、みません……竜二さん。私にも教えていただけないでしょうか…」
おずおずと手をあげる花莉。花莉も数学の小テストで0点をとったと以前言っていた。明日葉もだけど。
「……わかった。その代わり、今日から勉強会やるから覚悟しろ」
竜二はなんだかんだでいつも教えてくれるから優しいんだよな。
「じゃあ、久しぶりにタコパしよ!タコパ!!」
倫也がそう言うと、ギロリと竜二が睨む。
「…倫也、お前はやる気あるのか」
「あるある!すっげぇーある!」
「タコパじゃなくて闇鍋やるからな」
真面目に言う竜二。以前…数年前だけど、闇鍋パーティーをやった時にちょうど竜二が風邪をひいて欠席だったんだ。だからどうしてもやりたいらしい。
「まぁ、闇鍋でもいいけどさ~」