世界No.1の総長と一輪の花









「勉強を教えてください!!!!!!!」




またいつものが始まった。そう大声で言ったのは明日葉。




…そういえばテスト近いんだっけ




「俺にも教えてください!!!!!」




続いて、思い出したように倫也が口にする。




「竜二、俺にも教えて」




俺まで言うと、竜二はいつも通り嫌そうな顔をする。




「…す、みません……竜二さん。私にも教えていただけないでしょうか…」




おずおずと手をあげる花莉。花莉も数学の小テストで0点をとったと以前言っていた。明日葉もだけど。











「……わかった。その代わり、今日から勉強会やるから覚悟しろ」




竜二はなんだかんだでいつも教えてくれるから優しいんだよな。




「じゃあ、久しぶりにタコパしよ!タコパ!!」




倫也がそう言うと、ギロリと竜二が睨む。





「…倫也、お前はやる気あるのか」


「あるある!すっげぇーある!」






「タコパじゃなくて闇鍋やるからな」





真面目に言う竜二。以前…数年前だけど、闇鍋パーティーをやった時にちょうど竜二が風邪をひいて欠席だったんだ。だからどうしてもやりたいらしい。





「まぁ、闇鍋でもいいけどさ~」









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