世界No.1の総長と一輪の花
「半同棲生活はどう?」
和室に行くなり今度は京子がにやにやする。絶対おもしろがってるな…
「会いたくてたまらないんじゃねぇの?」
さらに倫也がにやにやして、おもしろがる。
「…お前らな……」
こいつらは昔から人をからかうのが好きだな…まじで。めんどくさいくらい。
「そっかー。会いたくてたまらないんだぁ?じゃあ、詩優は花莉の隣でイチャイチャしていいよ」
竜二の隣をあけてくれる京子。そこは素直にありがたいと思うけど、ずっと顔がにやにやしてる。
「紅茶いれたよ」
おぼんを持って、にこにこしながら花莉が部屋に来た。
「ありがとうな、妃芽」
「めっっちゃ甘い匂いする!!何のお茶!!?」
紅茶のカップを置いていくと、確かに甘い匂いがした。いい匂い…
「はちみつアップルティー!!すっごく美味しいの!!飲んでみて!!」
俺の隣に腰を下ろした花莉が瞳を輝かせる。
一口、紅茶を流し込むとさっぱりした甘みが口の中に広がった。砂糖を入れる紅茶よりも美味い。
「美味しい!!」
「ひめちゃん嫁力高いね~」
花莉がいれた紅茶は好評。
「ほんと!?良かった!!」
さらにご機嫌になった。