世界No.1の総長と一輪の花
「これなら俺にも届いたけど」
写真と手紙を破り捨てて、地面にばらまいた。
「俺が信じた2人だから」
五十嵐は少しの間黙ると、
「………わかった。疑ってすまんな、夜瀬」
と言って"紫苑"のメンバーを引連れて帰って行った。
「「「「「「「「「「「「すみませんでしたっ!!」」」」」」」」」」」」
倉庫内が雷龍だけになった瞬間、一斉に頭を下げるメンバーたち。
「…雷龍の決まり…破ってしまって…」
「1番隊である俺らが止めるべきでした…」
傘下とは絶対に喧嘩しないというのが雷龍の決まり。
「気ぃつけろ」
それだけ言って俺は2階に向かった。