世界No.1の総長と一輪の花
「じゃあ3人追加で」
俺がそういうと頭の上にはてなを浮かべて「3人?」と聞く竜二。
「俺と奏太と壮」
「…1人余分なのいないか?」
「とりあえず俺ら先に車乗せて」
竜二の返事を待たずに強引に車に乗り込んだ。もちろん奏太も無理矢理乗せた。
車…と言ってもワゴン車だから俺ら3人が乗ってもだいぶ余裕がある。
「広木(ひろき)さん。急にすみません。俺らもお願いします」
「詩優様。お久しぶりです。かしこまりました」
運転席に座っているのは以前、雷龍の幹部だった広木さんという人。広木さんは竜二の家で護衛として仕えている。30代後半らしいがそれよりも若く見えるくらいだ。
広木さんは筋トレを続けているから喧嘩も強い。
少ししてから竜二は秀をおんぶして連れてきた。それから竜二の家へと車は向かう。
竜二の家は大豪邸。3階建てで、ホテルの部屋みたいに広い。