世界No.1の総長と一輪の花












車の中で寝ていた奏太、壮、秀一をベッドまで運んで、寝たのを確認してから俺と竜二は隣の部屋に移動。




竜二が俺に話があるんだとか。














「風月(ふうげつ)と黒烏が鳳凰の傘下に入ったらしい」




そう言った竜二は真剣な表情。





"風月"は世界No.3の暴走族。正直竜二のその言葉に驚いた。No.1を倒すためにNo.2とNo.3が手を組むのは珍しい事じゃないけど…





あの海斗が他の族と手を組むなんて思っていなかったから。海斗は自分の喧嘩に他人が手だしをするのを許せないタイプの人間。





「…近々傘下の族集めて会合開く」





俺の言葉に竜二が「わかった」と頷く。





世界No.3の暴走族、風月は一人一人はそれほど強くなくても人数が多い。それに比べて鳳凰は人数はそこまでいなくても幹部クラスは確実に強ぇ。





黒烏は無名だったけど……
傘下に入ったことにより手を出しづらくなったのは確かだ。黒烏に手を出したら鳳凰の連合と抗争が起きるだろう。





厄介なことになった…














詩優side.end
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