世界No.1の総長と一輪の花










家ではよく眠れない。だから朝早くに倉庫倉庫に行って眠ることが多い。





いつもだいたい昼過ぎに目を覚ます。だから今日もいつも通りに目を覚ましたと思うんだけど…





「………この傷、どうしたの?」





心配そうに見つめてくるのは雷龍の姫。





慌てて起き上がると、ばさり、と何かが落ちた。下に落のはタオルケット。隣を見ると壮はまだ寝ていて、タオルケットがかけられている。





「……別にどうでもいいだろ」


「よくない!!!!!」





軽く睨んでやったつもりだったのに、目の前の女は怯むことなく言う。





「……喧嘩した」


「…本当に?」





…何で信じないのか。族のやつはよく喧嘩すんじゃねぇのかよ……





「………ほんと」


「…お腹とか、思いっきり蹴られたでしょ」





心臓がドキリとした。だってこの女が言ってることは当たってるから。




っていうか見られた……?





「…変態女」


「なっ…!!お腹出して寝てる奏太くんが悪いもん!!」





「………」





え……
俺、そんなに無防備に寝てたのか……?







< 407 / 599 >

この作品をシェア

pagetop