世界No.1の総長と一輪の花
「わっ!!」
壮は近くにあったゴミ箱を蹴ってしまったみたいで、周りにゴミが散らばっていく。
「アホ」
俺はゴミ箱をなおして、周りのゴミを拾う。そこであるものに目が止まった。
それは黒い綺麗な封筒。
一通は破られていて、何通かは破られずにそのまま捨てられている。
……何だ?これ…
俺は気になる…っていう好奇心からその封筒に手を伸ばした。
そっと封筒を開けていくと…
中に入っていたのは写真数枚と文字が書いてある紙切れ。
最初に目に入ったのは写真だ。
それを見た瞬間、ドクン…と心臓が嫌な音を立てた。
だって、その写真は、俺と壮が黒烏にいた時の写真だったから。