世界No.1の総長と一輪の花




中に入ってきたのは3台のバイク。




このたくさんの人がいる中、3台のバイクに乗った人たちは走り回る。



「危ねぇ!!!!」


と、バイクとぶつからないように逃げる男たち。







狼狽える金髪男。


やがて、1台のバイクが私と金髪男の前で止まる。



黒と赤の大きなバイク……見覚えがある。


…まさか……



ヘルメットをはずした男は……




詩優だ。




「その汚い手、今すぐ離せ」



声はかなり低い。目は男を睨んでいて、殺気を纏っているかのような恐怖を感じる…



「…夜瀬くーん。自分が置かれてる状況わかってる?」



金髪男は口角を上げる。



「俺はお前らが死なねぇような道作ってやったのによ」


はぁ…と詩優がため息をついたあと



1歩、2歩………素早く筋肉ムキムキ男の後ろに回り込んだ。



そして…鈍い音が後ろから聞こえる。




バタンっ!と筋肉ムキムキ男が倒れて、私の手が解放される。



それと同時に私も床へ倒れ込む




___________寸前で詩優が私を支える。








< 42 / 599 >

この作品をシェア

pagetop