世界No.1の総長と一輪の花
中に入ってきたのは3台のバイク。
このたくさんの人がいる中、3台のバイクに乗った人たちは走り回る。
「危ねぇ!!!!」
と、バイクとぶつからないように逃げる男たち。
狼狽える金髪男。
やがて、1台のバイクが私と金髪男の前で止まる。
黒と赤の大きなバイク……見覚えがある。
…まさか……
ヘルメットをはずした男は……
詩優だ。
「その汚い手、今すぐ離せ」
声はかなり低い。目は男を睨んでいて、殺気を纏っているかのような恐怖を感じる…
「…夜瀬くーん。自分が置かれてる状況わかってる?」
金髪男は口角を上げる。
「俺はお前らが死なねぇような道作ってやったのによ」
はぁ…と詩優がため息をついたあと
1歩、2歩………素早く筋肉ムキムキ男の後ろに回り込んだ。
そして…鈍い音が後ろから聞こえる。
バタンっ!と筋肉ムキムキ男が倒れて、私の手が解放される。
それと同時に私も床へ倒れ込む
___________寸前で詩優が私を支える。