世界No.1の総長と一輪の花
「俺らも黒烏のメンバーだろ!?」
さっきなったばかりで何でこんなことされなくちゃいけない!?
「これが、黒烏の仲間としての扱いだから」
「…っ」
…初めから俺たちを仲間だなんて思ってねぇくせに…………
「わかったら早く任務に行け。2時間以内に戻ってこなかったら……どうなるかわかるよな?」
…奏太っ
俺はUSBメモリーを強く握って、走り出した。
「壮っ!!!!あいつにっ…ゲホッゴホッ…」
後ろから奏太の声が聞こえてきて、振り向けば言いかけたところで黒木に殴られたところだった。
「奏太!!!!!!!!!」
戻ろうとしたが、
「さっさと行け!!!!」
と黒木が怒鳴る。
俺はくるりと前を向いて、全力で雷龍の倉庫まで走った。