世界No.1の総長と一輪の花
「さっさと行くか、黒烏」
階段裏からひょっこりと顔を出したのは
まさかの
あいつ。
「!?」
そんなとこにいるとは思っていなくて…
話を聞かれるとは思っていなくて…
一瞬声が出なかった。
ひょっとして誠は気づいていた…のかもと思ったけど、知らなかったみたいで…あんぐりと口を大きくあけていた。
「ごめんな?全部聞こえてた。
それに…倉庫来たらみんな俺に何か隠そうとするし、気になって隠れてたらまさかの…な。
それからここから出るタイミング見計らってたらお前らが来たってわけ」
聞かなくても説明してくれるあいつ。「壮なんか階段から落ちてるし」とおまけに笑ってきた。
…なんかむかつく
っていうか…全部聞いたって……