世界No.1の総長と一輪の花
体が凍りついたように動かなくなる。
そんな私を見て男は私の肩に手をまわしたまま歩き出す。
「俺の部屋ここから近いんだよね~」
と言いながら。
…この人は酔っ払いだけどここのホテルのお客さん。だから下手なことをしたらダメだ…
でも、どうすれば…
考えているうちに連れてこられたのは部屋の扉の前。
男はカードキーで部屋の扉を開けて、私を中に連れ込もうとする。
「やっ…!!」
さすがにやばいと思い、私はとっさに足を止める。
「早く飲も~」
男は強い力で私を引っ張る。
私の抵抗も虚しく、男の部屋に入ってしまった…
扉が閉まる寸前で、
ガンッ!!!!!!
と、勢いよく誰かによって部屋の扉が開けられた。