世界No.1の総長と一輪の花
「花莉はプレゼントとか買わなくても『プレゼントは私♡』って言えば大丈夫なのに」
京子はできたてのケーキのスポンジに生クリームをたっぷりぬりながら、にやにやする。
…倫也にも同じこと言われたような気がする……
体にリボン巻き付けてどうのとか…
「そんなのじゃ詩優、喜ばないと思うよ…?」
京子も倫也も考え方がおかしいんだ…
「そういうことにしておいてあげるわ…あっ!!明日葉!!いちご食べすぎ!!!」
京子は明日葉へと視線を移す。
明日葉は「美味しい~」なんて言いながらいちごを頬張っている。
食べている時の明日葉は本当に幸せそうで、私まで幸せになれる。