世界No.1の総長と一輪の花
~♪
急に誰かのスマホの音楽が鳴り出す。それは私のものではなくて、明日葉はいちごを食べるのに夢中。
「花莉、明日葉がいちご全部食べないように見てて!」
鳴り出したのは京子のスマホで、スマホを持って急いで部屋を出て行った。
京子に言われた通りに明日葉見ると、本当にいちごが食べ尽くされてしまう勢いだ。
「こっちだったら食べていいよ」
私はショッピングモールで買ったチョコクッキーを明日葉へと手渡す。
「え!!いいの!?花莉天使!!!!!!」
今度はチョコクッキーを美味しそうに食べる明日葉。
「はい!あーんして!!」
明日葉は手にクッキーを持って、私の口に近づけてくる。私が口を開くと、食べさせてくれた。
口の中にほんのりと甘さが広がって、サクサクしていてとても美味しい。
ピルルルルルルルル、ピルルルルルルルル
またしてもスマホの音。
しかも今度は私のスマホだ。