世界No.1の総長と一輪の花
激闘の結末は……
詩優の勝利。パイ投げも、水風船も全て避け切ったみたい。
そのあとはみんなでご飯を食べて、ケーキも食べて……
奏太くん、壮くん、詩優、私の4人でマンションまで帰った。
奏太くんと壮くんは詩優の部屋の1つ下の階に住むことになったと聞いた。
帰りの車で兄弟になった経緯を詩優が話してくれたんだ。
「なぁ、花莉」
私を抱きしめながら、詩優がゆっくり口を開く。
「…な、なに…?」
「プレゼントちょーだい」
…プレゼント!!
「あっ、実はね」
"プレゼント買ってきたの"
と言おうとしたら詩優は
「花莉からキスして」
と言った。
「…そ、れ…プレゼント?」
「プレゼント」
…いや、キスがプレゼントなんて………
「…本当のプレゼントあげる」
私はラッピングしてもらったプレゼントをポケットからだして、詩優の体を押した。