世界No.1の総長と一輪の花





ゆっくり体を離してくれると詩優は私のプレゼントを受け取ってくれた。





「お誕生日おめでとう、詩優」


「…開けていい?」





「うん。そんなに高いものじゃなくてごめんねだけど…」





小さな箱についていたリボンを解いて、プレゼントを開封していく詩優。





詩優に似合いそうなものを買ったつもりだけど……
もし、いらないものをあげてしまったらどうしようか…とか不安になる。





「…あー、まじでびっくりした」





プレゼントの中身を見て、詩優はそんなことを小さく呟いた。





「気に入らなかったら捨てて大丈夫だら…っ!!!」





慌ててプレゼントを回収しようとしたが、それを詩優に制された。





「違うから。俺が勝手にもしかして…って勘違いしただけだから……

好きな子からのプレゼントなんだし、気に入らねぇわけねぇだろ。まじで嬉しい……ありがとな」






にっ、と笑う詩優。





"もしかして"とはなんのことだろうか……
でも、無理して笑っているようには見えないから大丈夫、かな…?










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