世界No.1の総長と一輪の花






「1個は花莉がつけてて。おそろいでつけよ」




私の髪を耳にかけてから、箱から1個赤いイヤーカフを取り出して耳につけてくれた。





…おそろい!!





「俺にもつけて」




詩優は私の前に屈んで、イヤーカフを私に手渡す。




そっと耳に触れて、言われた通りイヤーカフをつける。




やっぱり詩優には赤が似合う。
元からつけていた赤いピアス、それがとても似合っていたから……赤いイヤーカフを見つけた時、詩優に似合うのではないかと思ったんだ。











そっと顔を近づけて、唇にキス。





すぐに離れるつもりだったけど、詩優は私を逃がす気はないらしく後頭部に手を回してきた。





「!!」





角度を変えて何回もするキス。






ドキドキとうるさい胸の鼓動。詩優に聞こえてしまうのではないか、と心配になる。






















今日は、なんだか優しくて私の息が苦しくなった頃にすぐに唇が離れた。




いつもは息が苦しくなってもキス続けるのに…





< 499 / 599 >

この作品をシェア

pagetop