世界No.1の総長と一輪の花
ぐるぐる考えていると、
「俺らこっち使うから、お前らそっちな」
「あぁ。じゃあ行こ、氷菜」
詩優と大雅さんはそう言ってから、それぞれ私たちの手を引いて別々の部屋へと連れ込む。
さっきまでいた部屋に今度は詩優と2人きり。
…ほ、本当に3回目…しちゃうの?
「花莉」
少し低い声が上から降ってきて、
「は、はい!!!!!!」
とびっくりして元気に返事をしてしまった。
するとそんな私を見て笑い出す詩優。
………恥ずかしい…
「可愛すぎ」
詩優の手がそっと私の頬に触れて、ゆっくり下へと移動。
プチンっ、と制服のリボンがはずされて私のブラウスのボタンに手をかける。
「!?」
プチプチとはずされていくブラウスのボタン。
…好きな人とするのは嫌じゃない。
嫌じゃないんだけど…………
やっぱり何回しても慣れないし、恥ずかしい。