世界No.1の総長と一輪の花
「嫌じゃなくて、なに?」
その続きを私に言わせたい詩優。
やっぱりかなり意地悪だ。
「…っ…秘密…」
今日は見せられない下着つけてるの、なんて言えるわけない。
恥ずかしくて目を合わせられないでいると、
ちゅっ
と頬にキスをされた。
「!?」
どんどん体温が上昇して、胸の鼓動がドキドキとうるさくなる。
「奏太と壮、迎えに行かないといけねぇから帰るか」
そのままぐいっと手をひかれて部屋を出る。
詩優が奏太くんと壮くんと兄弟になってから、みんなでご飯を食べるようになった。みんなたくさんご飯を食べてくれるから作りがいがある。
登下校の車も一緒だからいつもより賑やかになったんだ。