世界No.1の総長と一輪の花
「……1冊も持ってねぇのかよ」
ベッドの下以外も探していた奏太。
でもやっとないことをわかってくれたみてぇだ。心底つまんなそうな顔してるし。
「つまんねぇの」
壮もつまんなそうな顔しながら退いてくれた。
「飯作るから早く着替えてこい」
「ほーい」
「…今日は焦がすなよ」
2人とも一言言い残して部屋を出ていく。
…俺も着替えよ
花莉のブロマイドを引き出しの中に閉まってから制服に着替えて、顔を洗って、髪をワックスで整える。
それから朝飯の準備。
ホットケーキは毎日焦がしてる。
それはわざとじゃねぇけどさ。
今日こそは焦がさねぇでできるといいな…
なんて思いながらホットケーキ作り開始。