世界No.1の総長と一輪の花
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18時になれば、紅、紫、青の特攻服を着た人たちがバイクに跨って出発を待つ。
「…無理しないようにね」
すくに無理しそうな詩優にそう言うと、「あぁ」と返事をしてから私の頭を撫でてくれる。
「行ってくる」
「…行ってらっしゃい」
もちろん、私はお留守番。
だからみんなを見送ることしかできない。
詩優が先頭を切って進んで、その後をたくさんの人たちがついて行く。
みんな、どうか無事で…