世界No.1の総長と一輪の花
雷龍
詩優と暮らしはじめて、新発見。
詩優は朝が弱い。
お弁当を作って詩優の部屋の扉をノックした。
「起きてる?」
って聞いても返事はなく…ギリギリまで寝かせておいた。
けど、もうそろそろ起きないと遅刻するんじゃないかと思いもう一度
「起きてる?」
と聞いてみた。
なんの返事も返ってこなくて、部屋に強行突破。
詩優の部屋はあまりものがなくて、すごく片付いている。
ベッドの上で気持ちよさそうに眠っている…起こすのがもったいない気がするけど…
「起きてーーーー」
カーテンを開けて、体を揺すってみた……
けど…起きない。
「学校遅刻するよーーー」
………いつもどうやって起きてるんだろ…
「……詩優が学校行かないなら私もここで寝てやる」
ヤケになって制服のまま詩優のベッドに潜り込む。
それでも起きない………少しは起きるの期待してたのに………
「詩優のバカ」
そう呟いて目を閉じた。