世界No.1の総長と一輪の花




「俺ら上にいるから。何かあったら声かけて」



詩優が私の手を取り歩き出すと、男たちが端によって通り道の真ん中をあける。



真っ直ぐ歩いたところに、2階へ続く階段がある。その階段を上って、詩優が扉を開ける。



大きくて長いテーブルが1個真ん中に、1人がけソファが6個、大きなテレビが1個、台所のような所まであって、部屋の奥の方には大きなソファが1個……



…ん?………女の子?



奥のソファで同じ制服を着た髪の長い女の子が寝ている。



詩優はため息をついて、



「明日葉、起きろ」



と、声をかけた。



この人が明日葉さん!!



「明日葉寝てんの?」



あとから2階に上がってきた倫也、竜二、京子。



「明日葉!!シュークリームが踊ってるぞ!!!!!!!」


突然大きな声を出した倫也。



…シュークリームが…踊ってる…?



「え!?どこどこ!!!!!!!!!!」



勢いよく飛び起きた明日葉さん。



それを見た倫也は大笑い。



「嘘ついたなぁぁぁ!?倫也!!!」



倫也を追いかける明日葉さん。倫也は「ここまでおいで~」と挑発しながら逃げる。







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