世界No.1の総長と一輪の花
「えーなになに?女子トーク?俺も入れてー?」
倫也さんが前のソファに腰を下ろす。
さっきまで追いかけられていたのに。いつの間にか竜二さんと明日葉が部屋からいなくなっていた。
「えー。倫也が女子になるなら混ぜてあげてもいいけど」
と京子が言うと、「なるなる」と答える倫也。
その会話がおもしろくて思わず笑ってしまった。
「ひめちゃんってさー、詩優に対する不満とかないの?同居してるんでしょ?」
倫也が興味津々といった顔をする。
…詩優にいろいろしてもらって……不満なんてものはない……って思ったけど……
今朝のことを思い出す
「あ」
と、気づいたら声を出していた。
「え!?なになに?」
京子も興味津々。
「………不満というか……なんというか………詩優って朝弱いの?」
今朝起こしても全然起きなかったし……
「あー。めっっっっっっっちゃ弱い。詩優の寝起きなんて最悪だよ」
倫也が言うと、京子も「だよね」と頷く。
「それで?何かあったの?」
2人とも…すっごいわくわくしてる…
「…どうやって起こしたらいいのか…と思って」
「ひめちゃんがちゅーしたらすぐ起きそうだけどな。ほら、目覚めのキッス!」
…キス?……詩優に?
倫也の頭をバシっと叩く京子。