世界No.1の総長と一輪の花
「……ごめ…なさ………」
恥ずかしさと申しわけなさで視界が滲む。
「……ごめん」
詩優は急いで私を離して、ベッドから下りた。
「…………康に電話しとくから…送ってもらって。俺はあとから行くから」
詩優が部屋から出て行く。
………怒らせた……
涙が堪えられなくなって、ポロリ…と溢れた。
起き上がって制服の乱れをなおすと、鞄を持って外に出た。
………どうしよう…
……謝らなくちゃいけないのに
……怖くて戻れない…