世界No.1の総長と一輪の花
奇襲
今日は雷龍の集まりが倉庫であるはず…だったんだけど……
倉庫に来て…雷龍のメンバーが怪我をしていた。
「どうした!?」
詩優が怪我をした人たちのもとへ駆け寄る。
「すみません……詩優さん……どこの族かまではわからなかったんですけど…ここに来る途中で急にバイクに乗ったやつらに奇襲されて…」
怪我をしてるのは4人…康さんが救急箱を持ってきて、手当を始める。
「私も手伝います」
私がそう言うと
「姫さんは大丈夫ですよ」
と康さん申しわけなさそうされた。
けど、
「唯一手当だけは得意なんです!」
と言ったら、康さんは笑いながら私に消毒液と包帯を渡してくれた。
オレンジ髪の少年の手当を始める……皮膚が抉れてすごく痛そうだ………
「詩優さん……あいつらナイフ持ってました…」
オレンジ髪くんが口を開いた。
「………へぇ?他にそいつらの特徴とかわかるか?」
詩優の目だけでもわかるが……かなり怒っている……
「…俺ら4人バイクに乗ってたら集団でバイク乗ったヤツらに囲まれて……あいつらはメット被ったままだったんで特徴とかは何も……」
「……そうか……京子!ここら辺にいる族のパソコン手当り次第ハッキングして」
詩優がそう言うと、「了解」と京子がパソコンをバッグの中から取り出した。
「お前らが奇襲されたのどこら辺?」
詩優がオレンジ髪くんの前にしゃがみ込む。
「倉庫近くの……交差点です………すみませんでした……詩優さん……」
オレンジ髪くんが答えると、
「ナイフ使うヤツらによく立ち向かった。お前らは最高の仲間だ」
と言って詩優は怪我している4人の頭をわしゃわしゃと順番に撫でた。