世界No.1の総長と一輪の花
「竜二!倫也! 明日葉!お前らはそこの交差点周辺見に行ってくれ!」
詩優の指示に、
「「「了解」」」
と3人が声をそろえた。
「気をつけろよ」
と詩優が走り去る3人の背中に向けて言った。
「お前ら聞け」
立ち上がって今度は全体に話す詩優。
大きな声で言ったわけではないのに、詩優が話すとみんな話すのをやめて詩優を見る。
…詩優はすごい人だなぁ
「命知らずの族が雷龍に喧嘩売ってきた。わかり次第潰しに行くぞ。
しばらくの間は絶対に1人で行動するな。もし何かあった時はすぐに俺に連絡しろ。
あと……雷龍だからといって逃げることが恥だと思うな。雷龍である誇りも何より大切だと思う……けど、俺はお前らの命の方が大切だ。だから絶対に死ぬなよ」
「「「「「「「「「「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」
みんなの声が倉庫に響き渡る