世界No.1の総長と一輪の花
「俺もそれやった方がいい?」と笑う詩優。
「やらんでいい。お前らの脳みそはもう筋肉でできてると思って諦めろ」
と言い放つ竜二。
……厳しい…っていうから脳みそ筋肉って…
「ふふっ」と思わず笑ったら、
「花莉!!!!京子!!!あんたらでもいい!!!勉強教えて!!!!!」
目を輝かせて私と京子を見つめる明日葉。
「私は無理よ。赤点ギリギリしかとらないもの」
ドヤ顔で話す京子。
「花莉は!?」
と、明日葉に迫られる。
「…あ……えと……私は数学が赤点で……英語は得意だけど…他は普通くらいの点数しかとったことないし…」
むしろ私も教えてもらいたいくらいだ。
「よし!!じゃあみんなで勉強会しよう!!!」
と、明日葉が言うと竜二さんは心底嫌そうな顔をする。
「決まり決まり!!!全員強制参加な!!!!」
倫也がそう言うと詩優も「賛成」と頷く。
え?全員って……私も?