W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
涼月の怒鳴り声に、思わず梗月と目を合わせる。
「・・・」
無言のまま梗月が社長室のドアを開けた。
静香が後ろから社長室を除くと、涼月と誰か女の人がいる。
「奈津子・・・」
梗月が呟く声に反応して二人がこちらを向いた。
女の人は長い巻き髪に赤い唇が印象的ないかにもセレブですっていうようなワンピースに身を包んだ美人。
梗月に気が付くと、顔をパッと華やかせて梗月に抱き着いた。
「きゃあ!涼ちゃん久しぶり!元気にしてた?」
「え?」
「なんで、奈津子がいるんだ・・?」
呆然の梗月は名前を間違えられたことも忘れて動揺してる。
涼月は苦々しい顔で二人を睨んでいた。
「アメリカ帰りに連絡しても涼ちゃん全然会ってくれないから。本社に行ったらこっちにいるっていうから押しかけちゃった」
てへって顔で抱き着いたままのその女性。奈津子さんは後ろにいる私にやっと気が付いたみたい。
「あなた、誰?」
さっきのテンションの高い声から一転。鋭い声で私を一瞥する目に背筋が凍る。
「あ、あの、社長秘書の新村と申します…。因みにこちらは社長の梗月さんで、後ろが涼月さんです…。」
「・・・・」
無言で抱き着いてる梗月の顔をまじまじと見たと思ったら、パッと離れて涼月と梗月を交互に見る奈津子。
「あ、あら、ごめんなさい?5年ぶりの再会だから間違っちゃったわ。涼ちゃんも梗ちゃんも早く言ってくれればよかったのに!ま、どっちでもいいんだけどね」
赤い顔で取り繕う奈津子に周りは呆れ顔。
どっちでもいいだなんて…。だいたいこの人は誰?
「ああ、奈津子さん。来てしまったのか…。受付で待っていてと言ったのに」
後ろから声がして振り向くと前澤副社長が汗をかきながら入ってくる。
受付まで行ったのにいないから焦ったよ…と言っている。
「前澤のおじ様、お久しぶりです!そうだ、せっかくだからこれからみんなでお食事しましょう!もうお仕事は終わりでしょ?」
ウキウキと言う奈津子に汗を拭きながらそうだねと言って、前澤副社長は涼月と梗月に目配せをする。
嫌そうな顔をしながらわずかに頷く二人。
いったいこの人はなんなんだろう…。
「新村さんも一緒に行こう」
「え?私もですか?」
ぼーっと傍観していた静香に前澤副社長が声をかける。
え?この子も?と言ってるのがアリアリな、嫌そうな顔をする奈津子。
どうしたらいいかわからなくて梗月の顔を見ると、困り顔で頷いてくれた。
「はい、かしこまりました。お供します」
頭を下げ、外に促す。
後ろから、チッと舌打ちが聞こえる。
涼月を見ると鋭い目を奈津子に向けている。
前澤副社長が奈津子を伴って先に出ていくと涼月が先に出ていく。
梗月と何か意味ありげな目線を交わして…。
「・・・」
無言のまま梗月が社長室のドアを開けた。
静香が後ろから社長室を除くと、涼月と誰か女の人がいる。
「奈津子・・・」
梗月が呟く声に反応して二人がこちらを向いた。
女の人は長い巻き髪に赤い唇が印象的ないかにもセレブですっていうようなワンピースに身を包んだ美人。
梗月に気が付くと、顔をパッと華やかせて梗月に抱き着いた。
「きゃあ!涼ちゃん久しぶり!元気にしてた?」
「え?」
「なんで、奈津子がいるんだ・・?」
呆然の梗月は名前を間違えられたことも忘れて動揺してる。
涼月は苦々しい顔で二人を睨んでいた。
「アメリカ帰りに連絡しても涼ちゃん全然会ってくれないから。本社に行ったらこっちにいるっていうから押しかけちゃった」
てへって顔で抱き着いたままのその女性。奈津子さんは後ろにいる私にやっと気が付いたみたい。
「あなた、誰?」
さっきのテンションの高い声から一転。鋭い声で私を一瞥する目に背筋が凍る。
「あ、あの、社長秘書の新村と申します…。因みにこちらは社長の梗月さんで、後ろが涼月さんです…。」
「・・・・」
無言で抱き着いてる梗月の顔をまじまじと見たと思ったら、パッと離れて涼月と梗月を交互に見る奈津子。
「あ、あら、ごめんなさい?5年ぶりの再会だから間違っちゃったわ。涼ちゃんも梗ちゃんも早く言ってくれればよかったのに!ま、どっちでもいいんだけどね」
赤い顔で取り繕う奈津子に周りは呆れ顔。
どっちでもいいだなんて…。だいたいこの人は誰?
「ああ、奈津子さん。来てしまったのか…。受付で待っていてと言ったのに」
後ろから声がして振り向くと前澤副社長が汗をかきながら入ってくる。
受付まで行ったのにいないから焦ったよ…と言っている。
「前澤のおじ様、お久しぶりです!そうだ、せっかくだからこれからみんなでお食事しましょう!もうお仕事は終わりでしょ?」
ウキウキと言う奈津子に汗を拭きながらそうだねと言って、前澤副社長は涼月と梗月に目配せをする。
嫌そうな顔をしながらわずかに頷く二人。
いったいこの人はなんなんだろう…。
「新村さんも一緒に行こう」
「え?私もですか?」
ぼーっと傍観していた静香に前澤副社長が声をかける。
え?この子も?と言ってるのがアリアリな、嫌そうな顔をする奈津子。
どうしたらいいかわからなくて梗月の顔を見ると、困り顔で頷いてくれた。
「はい、かしこまりました。お供します」
頭を下げ、外に促す。
後ろから、チッと舌打ちが聞こえる。
涼月を見ると鋭い目を奈津子に向けている。
前澤副社長が奈津子を伴って先に出ていくと涼月が先に出ていく。
梗月と何か意味ありげな目線を交わして…。