W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
「こんな生活いつまで続くのやら…。」
ため息をつきながら、食材をカットし鍋に放り込む。
今日は具だくさんの野菜スープとシャケおにぎりにしよう。
食事にも無頓着な梗月は静香の手抜き料理も美味しいと言って嬉しそうに食べてくれる。
その顔が見たくて毎日朝早く起きてのお迎えも苦もなく続けられたのかもしれない。
スープをかき混ぜながら、梗月ののほほんとした笑顔を思い浮かべ顔がにやける。
「何ニヤニヤしてんの?」
「わあっ!」
いつの間にか梗月が戻って来て静香の横に立って顔を覗きこんでいた。
あまりの驚きに大声を出して仰け反った。
「ククッ、そんな驚かなくても」
可笑しそうに肩を揺らす梗月は、すっかり目覚めたようで、Yシャツにネクタイ姿、髪もビシッと決まってる。
何度見てもいい男。
さらさらの黒髪は長めの前髪を軽く後ろに流し、キリッとした眉、切れ長の目は吸い込まれそうなほどキレイでついつい見つめてしまう。薄い唇が奏でる耳に心地いい低音ボイス。178cmの背にバランスのいい引き締まった身体。
実は何度も裸の姿を見てる。上半身だけだけど。
静香がいてもお構い無く家でも会社でも着替えたりするから見ないように後ろを向きつつもついちらっと見てしまうのだ。
「静香くん?」
「はっ、ちょっとぼーっとしてただけです!今ごはん用意しますね!座っててください」
いけないいけない。また思い浮かべて意識が飛んでいた。
まだくすくす笑ってる梗月をキッチンから追い出し、スープをよそい、ささっとおにぎりを握ってダイニングに運んだ。
「さあどうぞ。スープは体を温める生姜をたっぷり入れてありますからね。梗月さんソファーで夜更かしは良くないですよ?」
ダイニングテーブルで眼鏡をかけ新聞を読んでいた梗月が、新聞をたたみ苦笑い。
「いや、つい本が面白くて…。いいとこだったのに寝てしまったみたいだ」
普段はコンタクトだからあまり見れない眼鏡姿で、はにかみながら言い訳をする梗月が堪らなく可愛い…。
朝からいいもの見れました!
密かに幸せに浸りながらわざとため息をはく。
「はぁ、それで風邪でも引いたらどうするんですか?社長がいないと会社は大変なことになりますよ。大事な体なんだからちゃんとベッドで休んでください」
「うん、気をつけるよ。何か静香くんが言うと違うように聞こえるな」
いただきますと言ってスープに口をつけながら呟いた。
「え?どう聞こえるんですか?」
「ん?んん~体とかベッドとか、誘ってる感じ?」
「はっ?な、何言ってるんですか!さささ、誘ってなんかいないでしょ!?」
ニヤリと色っぽい目で言ってくるから、顔が熱くなって、慌ててどもってしまう。
「クククっ。そお?このスープ美味しいね。体の芯から温まるよ。おにぎりも海苔の香りが食欲そそるね。鮭の塩加減も抜群だ」
意地悪な笑顔をこぼし、何事もないようにおにぎりを頬張る梗月に脱力。
また、からかわれた。
いっつも私をからかって面白がってる。
今日の笑顔はなんだか憎らしい…。
「それはよかったです。早く食べてください。のんびりしてたら置いてきますよ!」
膨れっ面でそう言うと、「ちょっと待って!」と慌てておにぎりをスープで流し込んで「あちっ」と言ってる。
ぷぷっと吹き出してしまった。
梗月は仕事は隙もなくバリバリ働いてるのに家では結構無防備でこのギャップを知っている人はごく一部だろう。その姿を毎日見れる静香は秘書になってこれが一番の特約じゃないかと思っていた。
ため息をつきながら、食材をカットし鍋に放り込む。
今日は具だくさんの野菜スープとシャケおにぎりにしよう。
食事にも無頓着な梗月は静香の手抜き料理も美味しいと言って嬉しそうに食べてくれる。
その顔が見たくて毎日朝早く起きてのお迎えも苦もなく続けられたのかもしれない。
スープをかき混ぜながら、梗月ののほほんとした笑顔を思い浮かべ顔がにやける。
「何ニヤニヤしてんの?」
「わあっ!」
いつの間にか梗月が戻って来て静香の横に立って顔を覗きこんでいた。
あまりの驚きに大声を出して仰け反った。
「ククッ、そんな驚かなくても」
可笑しそうに肩を揺らす梗月は、すっかり目覚めたようで、Yシャツにネクタイ姿、髪もビシッと決まってる。
何度見てもいい男。
さらさらの黒髪は長めの前髪を軽く後ろに流し、キリッとした眉、切れ長の目は吸い込まれそうなほどキレイでついつい見つめてしまう。薄い唇が奏でる耳に心地いい低音ボイス。178cmの背にバランスのいい引き締まった身体。
実は何度も裸の姿を見てる。上半身だけだけど。
静香がいてもお構い無く家でも会社でも着替えたりするから見ないように後ろを向きつつもついちらっと見てしまうのだ。
「静香くん?」
「はっ、ちょっとぼーっとしてただけです!今ごはん用意しますね!座っててください」
いけないいけない。また思い浮かべて意識が飛んでいた。
まだくすくす笑ってる梗月をキッチンから追い出し、スープをよそい、ささっとおにぎりを握ってダイニングに運んだ。
「さあどうぞ。スープは体を温める生姜をたっぷり入れてありますからね。梗月さんソファーで夜更かしは良くないですよ?」
ダイニングテーブルで眼鏡をかけ新聞を読んでいた梗月が、新聞をたたみ苦笑い。
「いや、つい本が面白くて…。いいとこだったのに寝てしまったみたいだ」
普段はコンタクトだからあまり見れない眼鏡姿で、はにかみながら言い訳をする梗月が堪らなく可愛い…。
朝からいいもの見れました!
密かに幸せに浸りながらわざとため息をはく。
「はぁ、それで風邪でも引いたらどうするんですか?社長がいないと会社は大変なことになりますよ。大事な体なんだからちゃんとベッドで休んでください」
「うん、気をつけるよ。何か静香くんが言うと違うように聞こえるな」
いただきますと言ってスープに口をつけながら呟いた。
「え?どう聞こえるんですか?」
「ん?んん~体とかベッドとか、誘ってる感じ?」
「はっ?な、何言ってるんですか!さささ、誘ってなんかいないでしょ!?」
ニヤリと色っぽい目で言ってくるから、顔が熱くなって、慌ててどもってしまう。
「クククっ。そお?このスープ美味しいね。体の芯から温まるよ。おにぎりも海苔の香りが食欲そそるね。鮭の塩加減も抜群だ」
意地悪な笑顔をこぼし、何事もないようにおにぎりを頬張る梗月に脱力。
また、からかわれた。
いっつも私をからかって面白がってる。
今日の笑顔はなんだか憎らしい…。
「それはよかったです。早く食べてください。のんびりしてたら置いてきますよ!」
膨れっ面でそう言うと、「ちょっと待って!」と慌てておにぎりをスープで流し込んで「あちっ」と言ってる。
ぷぷっと吹き出してしまった。
梗月は仕事は隙もなくバリバリ働いてるのに家では結構無防備でこのギャップを知っている人はごく一部だろう。その姿を毎日見れる静香は秘書になってこれが一番の特約じゃないかと思っていた。