W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
思わぬ楽しいデート
翌日の土曜日。
早朝、涼月と会うのを憂鬱になりながら支度をし、電車に乗った。
ここから涼月のいる街まで乗継して約5時間。
車窓からぼーっと外を見ながら昨日の事を思い返していた。
梗月が言っていた、涼月から奪ったものとはなんなのか…。
それを返すとは?
そのことと今回の結婚話と何の関係があるのか?
何にもわからず、ただ、梗月の言葉がぐるぐると頭の中を駆け巡っていた。
私、どうなっちゃうのかな…。
窓にコツリと頭を預け目を閉じた。
5時間後、やっと着いた駅を出ると、目の前に黒いスポーツカーがドーンとあってそこによしかかるようにサングラスを掛けた涼月が待っていた。
「静香ちゃん!」
「涼月さん、お迎えありがとうございます」
ニコニコと手を振ってくる涼月は回りから注目の的で特に女性達の熱視線が熱い。
その涼月が静香に手を振るものだから、静香には好奇と刺々しい目線が突き刺さる。
いたたまれなくて駆け足で掛けよって早くいきましょうと涼月を急かした。
そんな静香を優雅にドアを開けエスコートする涼月はいつにも増してかっこ良く見え、女性達からため息が漏れていた。
車の中に隠れられてほっとしてると、回り込んで運転席に座った涼月がスムーズに車を発進させる。
「どこへ、行くんですか?」
「ん?いいとこ」
上機嫌らしい涼月はそれ以上答えず、他愛ない話をしながら、時に鼻歌を歌いながら海沿いを走っていた。
徐々に姿を現した大きな建造物、そして観覧車。
「わっ、遊園地!もしかして?」
窓を少し開け、風を感じながら外を見ていたら憧れの夢の国がもうすぐそこにまで迫っていた。
「あ、気付いた?そう、今日はここで一日楽しみます!」
そう言いながら大きな駐車場へ入っていった。
「わあ、私高校の修学旅行以来です!また来たかったから嬉しい!」
憂鬱だったのも忘れ、テンションが上がった静香は車から降りると一目散に入場口へ向かっていった。
慌てて追ってきた涼月に腕を取られ笑われる。
「あっはは、そう焦るなって。子供みたいだな。俺たちはこっち」
「ご、ごめんなさい」
思わずはしゃいでしまったのを恥ずかしくなって赤くなるとそのまま引っ張られて、出入り口で並んでる人たちを避け、脇の誰も並んでない小さなゲートに行き、すんなり中へ入ってしまった。
「え?受け付けは?チケットは?」
「ふふん、これさ。うちの会社はここのスポンサーでもあるから特別にフリーパスが貰えるわけ。」
得意げに片目を瞑り、2枚のカードを見せ、一枚を静香に差し出した。
「これで何処でも行けるし何でも乗れる。クレジット機能もついてるから買い物もできるぜ」
「えっ凄い!でも、私が使ってもいいんですか?」
恐る恐る手を出し受け取るとカードをまじまじ見た。
「OK、OK!これ持ってると並ばないでアトラクションも乗れるから便利だし、何でも買っていいからな」
「えっそんな!お買い物はちゃんと自分で出します。じゃあ、有難く使わせてもらいますね」
「遠慮しないでいいのに。じゃ、行くか!」
にっこり笑った涼月が手を出してきて、?となっていると、手を取られ指を絡めて恋人つなぎにしてきた。
突然の事に顔を赤くして握った手を見てると、
「今日はお互いを知るためのデートなんだから手繋ぐぐらいいいだろ?何も考えず楽しもうぜ」
そう、今日はお互いを知るために私はわざわざ来た。涼月さんを知るために・・・。
「はい!行きましょう!」
手を一瞬強く握り、満面の笑みで答えた。
早朝、涼月と会うのを憂鬱になりながら支度をし、電車に乗った。
ここから涼月のいる街まで乗継して約5時間。
車窓からぼーっと外を見ながら昨日の事を思い返していた。
梗月が言っていた、涼月から奪ったものとはなんなのか…。
それを返すとは?
そのことと今回の結婚話と何の関係があるのか?
何にもわからず、ただ、梗月の言葉がぐるぐると頭の中を駆け巡っていた。
私、どうなっちゃうのかな…。
窓にコツリと頭を預け目を閉じた。
5時間後、やっと着いた駅を出ると、目の前に黒いスポーツカーがドーンとあってそこによしかかるようにサングラスを掛けた涼月が待っていた。
「静香ちゃん!」
「涼月さん、お迎えありがとうございます」
ニコニコと手を振ってくる涼月は回りから注目の的で特に女性達の熱視線が熱い。
その涼月が静香に手を振るものだから、静香には好奇と刺々しい目線が突き刺さる。
いたたまれなくて駆け足で掛けよって早くいきましょうと涼月を急かした。
そんな静香を優雅にドアを開けエスコートする涼月はいつにも増してかっこ良く見え、女性達からため息が漏れていた。
車の中に隠れられてほっとしてると、回り込んで運転席に座った涼月がスムーズに車を発進させる。
「どこへ、行くんですか?」
「ん?いいとこ」
上機嫌らしい涼月はそれ以上答えず、他愛ない話をしながら、時に鼻歌を歌いながら海沿いを走っていた。
徐々に姿を現した大きな建造物、そして観覧車。
「わっ、遊園地!もしかして?」
窓を少し開け、風を感じながら外を見ていたら憧れの夢の国がもうすぐそこにまで迫っていた。
「あ、気付いた?そう、今日はここで一日楽しみます!」
そう言いながら大きな駐車場へ入っていった。
「わあ、私高校の修学旅行以来です!また来たかったから嬉しい!」
憂鬱だったのも忘れ、テンションが上がった静香は車から降りると一目散に入場口へ向かっていった。
慌てて追ってきた涼月に腕を取られ笑われる。
「あっはは、そう焦るなって。子供みたいだな。俺たちはこっち」
「ご、ごめんなさい」
思わずはしゃいでしまったのを恥ずかしくなって赤くなるとそのまま引っ張られて、出入り口で並んでる人たちを避け、脇の誰も並んでない小さなゲートに行き、すんなり中へ入ってしまった。
「え?受け付けは?チケットは?」
「ふふん、これさ。うちの会社はここのスポンサーでもあるから特別にフリーパスが貰えるわけ。」
得意げに片目を瞑り、2枚のカードを見せ、一枚を静香に差し出した。
「これで何処でも行けるし何でも乗れる。クレジット機能もついてるから買い物もできるぜ」
「えっ凄い!でも、私が使ってもいいんですか?」
恐る恐る手を出し受け取るとカードをまじまじ見た。
「OK、OK!これ持ってると並ばないでアトラクションも乗れるから便利だし、何でも買っていいからな」
「えっそんな!お買い物はちゃんと自分で出します。じゃあ、有難く使わせてもらいますね」
「遠慮しないでいいのに。じゃ、行くか!」
にっこり笑った涼月が手を出してきて、?となっていると、手を取られ指を絡めて恋人つなぎにしてきた。
突然の事に顔を赤くして握った手を見てると、
「今日はお互いを知るためのデートなんだから手繋ぐぐらいいいだろ?何も考えず楽しもうぜ」
そう、今日はお互いを知るために私はわざわざ来た。涼月さんを知るために・・・。
「はい!行きましょう!」
手を一瞬強く握り、満面の笑みで答えた。