W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
お昼に着いたのでまずレストランで腹ごしらえをして、それからアトラクション巡りをした。
並ばずに乗れるのは楽チンで、絶叫系が意外と得意な静香は、涼月に驚かれながらも次々とジェットコースターなどのアトラクションに乗り込んだ。
「ちょ、ちょっとたんま。ちょっと休憩しよう」
疲れた顔で近くのベンチにだらっと座った涼月。
静香はその隣にちょこんと座りちょっと心配になって顔を覗き込んだ。
「疲れました?あ、もしかして絶叫系って嫌いでした?」
「いや、嫌いじゃないんだけど…、意外と好きだな?絶叫系。女の子は怖がるもんだと思ってたけど」
「好きですよ。血が泡立つ感じが面白いじゃないですか」
「ははっ、以外に怖いこと言うね、面白い」
「そうですか?あ、私何か飲み物買ってきますね」
力なく笑う涼月を置き去りにして近くにあったカフェに飲み物を買いに行った。
もちろんカードは使わず自分のお金で。
カフェにいる女性たちがこそこそと話をしている
「ねえ、あそこのベンチに座ってる人、かっこよくない?」
「ほんと!ちょっと憂い顔がまた何ともセクシー」
聞き耳を立てその言葉に一人納得しながらも、だらけて座ってる涼月を見てちょっと笑った。
違う人も涼月をチラチラ見て頬を高揚させている。
ほんとに涼月は見目麗しい。女性たちが釘付けになるのも頷ける。
でも、あそこにいるのが梗月さんだったら…、きっと私は嫉妬して、梗月さんを見ないで!って言いたかったの違いない…。
同じ顔なのに…やっぱり梗月と涼月は違う、と思っていた。
その後は少し穏やかなアトラクションを回って、お店で買い物も楽しんで、夕暮れが近づいたころ、立ち止まり見上げたのは、見るからにおどろおどろしい薄汚れたマンションのような建物。
一歩前に出て中に入ろうとする涼月を静香はつないだ手で引きとめた。
「こ、ここはいるんですか?」
「うん、残るはここだけだよ。他はほとんど見て回ったし…。もしかして怖いの?」
「む、昔からお化け系だけは苦手なんです…。きっと面白くないですよ、ね、やめましょ、涼月さん」
「へえ…それはいいこと聞いた。俄然楽しくなってきたぞ。ほら、入ろう!」
意地悪くにやりと笑った涼月に肩を抱かれ竦む足を無理やり前に進ませた。
「や、やだやだ、涼月さん!やめましょうよ~!」
既に半泣きの静香は中に入ったとたんに待ち受けられたお化けに扮した人にびっくりして大絶叫。
「きゃ~~~っやだこないでっ!」
思わず涼月の胸に飛び込み目を瞑り耳をふさぐ。
「なんかラッキー。サンキュお化けさん」
にこにこの涼月は静香を抱き込みながら先を進む。
静香は次々出てくるお化けに我も忘れて涼月に抱き着き絶叫し続けた。
「いや~怖いっ!梗月さん!」
「え…?」
並ばずに乗れるのは楽チンで、絶叫系が意外と得意な静香は、涼月に驚かれながらも次々とジェットコースターなどのアトラクションに乗り込んだ。
「ちょ、ちょっとたんま。ちょっと休憩しよう」
疲れた顔で近くのベンチにだらっと座った涼月。
静香はその隣にちょこんと座りちょっと心配になって顔を覗き込んだ。
「疲れました?あ、もしかして絶叫系って嫌いでした?」
「いや、嫌いじゃないんだけど…、意外と好きだな?絶叫系。女の子は怖がるもんだと思ってたけど」
「好きですよ。血が泡立つ感じが面白いじゃないですか」
「ははっ、以外に怖いこと言うね、面白い」
「そうですか?あ、私何か飲み物買ってきますね」
力なく笑う涼月を置き去りにして近くにあったカフェに飲み物を買いに行った。
もちろんカードは使わず自分のお金で。
カフェにいる女性たちがこそこそと話をしている
「ねえ、あそこのベンチに座ってる人、かっこよくない?」
「ほんと!ちょっと憂い顔がまた何ともセクシー」
聞き耳を立てその言葉に一人納得しながらも、だらけて座ってる涼月を見てちょっと笑った。
違う人も涼月をチラチラ見て頬を高揚させている。
ほんとに涼月は見目麗しい。女性たちが釘付けになるのも頷ける。
でも、あそこにいるのが梗月さんだったら…、きっと私は嫉妬して、梗月さんを見ないで!って言いたかったの違いない…。
同じ顔なのに…やっぱり梗月と涼月は違う、と思っていた。
その後は少し穏やかなアトラクションを回って、お店で買い物も楽しんで、夕暮れが近づいたころ、立ち止まり見上げたのは、見るからにおどろおどろしい薄汚れたマンションのような建物。
一歩前に出て中に入ろうとする涼月を静香はつないだ手で引きとめた。
「こ、ここはいるんですか?」
「うん、残るはここだけだよ。他はほとんど見て回ったし…。もしかして怖いの?」
「む、昔からお化け系だけは苦手なんです…。きっと面白くないですよ、ね、やめましょ、涼月さん」
「へえ…それはいいこと聞いた。俄然楽しくなってきたぞ。ほら、入ろう!」
意地悪くにやりと笑った涼月に肩を抱かれ竦む足を無理やり前に進ませた。
「や、やだやだ、涼月さん!やめましょうよ~!」
既に半泣きの静香は中に入ったとたんに待ち受けられたお化けに扮した人にびっくりして大絶叫。
「きゃ~~~っやだこないでっ!」
思わず涼月の胸に飛び込み目を瞑り耳をふさぐ。
「なんかラッキー。サンキュお化けさん」
にこにこの涼月は静香を抱き込みながら先を進む。
静香は次々出てくるお化けに我も忘れて涼月に抱き着き絶叫し続けた。
「いや~怖いっ!梗月さん!」
「え…?」