腐女子会を創設します!
「げっ、花音」
声の下を方見ると、鬼のような顔をしてこちらを睨んでいる花音と、その花音の体を前から抑えて必死に食い止めようとするののかと結衣の姿があった。
「ヒィッ」
花音の頭に二本の角と、口からは白い煙が出ているように見える。
鬼のような表情で凄い勢いで花音はこちらへ走って来る。
走って来る花音の後ろに力尽きているののかと結衣が一瞬見えた。
逃げようとしたがもう遅かった。
気がつくと目の前に花音が仁王立ちしていた。
後ずさりする私の両肩をガシッと花音は掴んだ。
花音爪が私の方に食い込んでくる。
「いだい!いだい!いだい!(痛い!痛い!痛い!)」
か、肩がちぎれる!
「あんたどこ行ってたのよ!どれだけ私たちが探したと思ってんの!」
「ごめん!」
「私たちが階段を何往復したと思ってるのよ!」
「10回?」
「11回だよ!そのせいで私の足はパンパンなのよぉっ!」
そう言いながら花音は私を前後に激しく揺らした。