年下の部下がぐいぐい押してくるんだけど!?
「やっぱり可愛いですね、柏原課長は。
さっきから真っ赤かで黙ったままで」

頬杖をついて私を見ている大宮から視線を逸らした。

ばくばくと速い鼓動。

私がときめいている?

そんな莫迦な。

「……変なこと言ってないで、仕事の続きしろ」

「返事もらったらしますよ。
柏原課長、好きです。
付き合ってください」

真剣に私を見つめる大宮の眼差しにいたたまれなくなって視線を逸らす。

……けど。

「逃げるんですか?」

逸らした先にまた、大宮の顔。
逸らしたくてももう、視線は逸らせない。

「おかしいよ、おまえ」
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