七つだけ叶えてあげる


あたしと菜音はずっと信一のことが好きだった。


いや、あたしの方が前から好きだった。



あたしと信一は0歳の時からの仲。



あたしたちが3歳の時、菜音は引っ越してきた。


菜音の母親と父親が離婚し引っ越してきたのだ。



一緒に小学校も入学し中学校も入学した。


そして高校も。


あたしと信一はそんなに頭が良くないから低いレベルの同じところを受けるつもりだった。





でも菜音は2人で行くことを許さなかった。



「2人とも一緒なんてずるい。もうワンランク上にして同じとこ行こうよ。」




菜音のわがままで私たちはワンランク上のを受けた。




菜音はツーランクくらい下の同じ高校を受けた。




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