うさぎに罪はないがうさぎ好きな彼は罪深い
「あ、朝比奈(あさひな)さん!」
斉藤さんが爽やかな笑顔で私に向かってくると同時に、周囲にいた人間は蜘蛛の子を散らすように一気にいなくなった。
……はぁーっ。
「昨日、新しい写真撮ったんだ!
見るよね?
見たいよね?」
「は、はぁ」
戸惑っている私にかまうことなく、斉藤さんはぐいぐいとスマホを押しつけてくる。
開かれた画面には可愛い……うさぎさんの写真。
「このあいだ、新しく見つけたお店行ってみたらさ、うささんのコスが充実してて。
たくさん買っちゃったんだ。
ほら、このピンクのワンピースとか」
「……か、可愛いですね」
「だろ?
こっちのダッフルコートもいいよね」
斉藤さんが爽やかな笑顔で私に向かってくると同時に、周囲にいた人間は蜘蛛の子を散らすように一気にいなくなった。
……はぁーっ。
「昨日、新しい写真撮ったんだ!
見るよね?
見たいよね?」
「は、はぁ」
戸惑っている私にかまうことなく、斉藤さんはぐいぐいとスマホを押しつけてくる。
開かれた画面には可愛い……うさぎさんの写真。
「このあいだ、新しく見つけたお店行ってみたらさ、うささんのコスが充実してて。
たくさん買っちゃったんだ。
ほら、このピンクのワンピースとか」
「……か、可愛いですね」
「だろ?
こっちのダッフルコートもいいよね」