ガラスの靴は、返品不可!? 【前編】
他の言葉を忘れたみたいに、不器用に繰り返す僕の背に、彼女の細い腕が回される。
「ん……私も――っん……」
我慢できなくて、その小さな唇を押しつぶすように塞いだ。
そして……あぁ駄目だ。
限界だった。
唇をこじ開けるように、舌を入れ。
乱暴なキスで喘がせて。
そのまま力の抜けた彼女の身体へ、乗り上げる。
「ちょ、待っ……きょう、会社、っ……」
上へ逃げようとする腰をつかんで、強引に引き戻した。
「飛鳥がいけないんだよ? シマウマまで発想飛ばして我慢しようと思ったのに」
滑らかな鳩尾から足へ、手を這わせる。
「何、言っ……わけわかんな……ライアン……やっ、どこ触ってるの!?」
感触を確かめるように、しっとりした内股を撫で上げると、彼女の身体がびくびくと跳ねた。
「んー……どこだろう? 僕の手は今、飛鳥のどこを触ってるのかな。ココは日本語で、なんていうの? 教えて、ねえ飛鳥センセ?」
「や、やだ、そんな、言えなっ……」
枕へ埋めた真っ赤な顔、涙交じりの焦った声に、僕の中心はますます昂っていく。
「上手に言えたら、止めてあげようと思ったのに」
余裕を装いながら、彼女の両足の間へ体をねじ込ませる。
「っ……ゃあっ……!」
2つの荒い呼吸が、高まり、重なり……。
「大丈夫、車で送っていくから」
何時になるか、保証はできないけどね。
こっそり胸のうちで断りながら、僕は彼女の深い部分へ……――