after「恋がしたい。ただ恋がしたい。」

「お父さんとお母さんにご挨拶しなくていいの?わっ、私だって家に報告しないといけないし……。そっ、それにっ!」



「私、プロポーズされてないよね??」



そう!私、プロポーズされてないんだよ!


恋人だったら……まして、結婚するって言うんだったら、やっぱりプロポーズの言葉は欲しいなって思う。


サプライズなんていらない。


特別じゃなくてもいい。


みんなに報告するより先に、二人だけで将来を誓い合いたかったのに……




……だけど、裕介くんは私の言葉を聞いて、なぜかジトッとした責めるような視線を向けてきた。


< 6 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop