after「恋がしたい。ただ恋がしたい。」

「それに、プロポーズなら、ベッドで散々したけど。香織ちゃん、覚えてないの?」



「……なっ……ベッ……」



「何度もうなずいてくれたから、もう今日にでも結婚していいんだってくらいに思ってたのになぁ……そっか。覚えてないんだ。……ふーん」


「そう言えば、香織ちゃんって肝心な言葉ほど、耳に入らない癖があるよね。……僕の告白とかねー」



もう1年も前の話なのに、裕介くんは告白した事を私が全く気がつかなかった事を、まだ根に持っているみたいだ。



……だって。



告白の件はさすがに私が悪かったけど…………あの最中にプロポーズされたって……



散々蕩けて啼かされて、頭の中が真っ白になっちゃってる時に何を言われたって……



そんなの、覚えてる訳ないよ!


< 8 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop