after「恋がしたい。ただ恋がしたい。」
「それに、プロポーズなら、ベッドで散々したけど。香織ちゃん、覚えてないの?」
「……なっ……ベッ……」
「何度もうなずいてくれたから、もう今日にでも結婚していいんだってくらいに思ってたのになぁ……そっか。覚えてないんだ。……ふーん」
「そう言えば、香織ちゃんって肝心な言葉ほど、耳に入らない癖があるよね。……僕の告白とかねー」
もう1年も前の話なのに、裕介くんは告白した事を私が全く気がつかなかった事を、まだ根に持っているみたいだ。
……だって。
告白の件はさすがに私が悪かったけど…………あの最中にプロポーズされたって……
散々蕩けて啼かされて、頭の中が真っ白になっちゃってる時に何を言われたって……
そんなの、覚えてる訳ないよ!