dirty tear
私たち一年生の中には、経験者が二人いました。二人は最初からとても上手でした。そして経験者じゃなくても、どんどんみんな上手になっていきました。

私は打たれた時の痛みや、面をつけた時に狭くなる視界が怖く、練習試合では防御をするので精一杯です。頑張って打っても、一本になることはなく、私が剣道部でいた三年間で勝ったことは一度もありません。必ず、負けか引き分けでした。

上達しないことが嫌で、練習をサボったこともあります。すぐに顧問の先生に怒られてしまい、嫌々部室に行くことが多くなりました。



私は人間関係で、中学校でも悩みました。一年生の時は、隣の席になった男子と揉めました。

私は、読書をしていると、周りの音が全く聞こえなくなります。本の世界に入り込み、主人公と心が一体化している…そんな感じです。主人公が悪口を言われれば傷つき、主人公が楽しそうにしていると嬉しくなります。

本は、私にとって夢を見せてくれる大切な存在です。盲導犬訓練士になりたいと思ったのも、本で盲導犬の話を読んだからです。

周りが見えなくなる、聞こえなくなるが原因で、小学生の時も社会見学の話し合いに参加することができませんでした。友達が声をかけても、私のそばを通っても、私が反応しなかったそうです。しかし、私の中では話しかけられた記憶などないのです。
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