dirty tear
運命と幸せ
私は受験に向けて、面接練習や作文練習を一生懸命しました。

家でも父に、面接練習に付き合ってもらいました。作文は、物語を作るのが好きなこともあり、まだ得意な方でした。

「絶対にマニュアルに頼るな」

そう父は言っていました。マニュアルなんて面白みがない。個性が出ない。そう教えてくれました。

そして迎えた当日、その日はとても寒い日となりました。

作文を書いた後は、お昼休憩を挟んで面接です。

緊張と寒さで体を震わせていると、高校の先生に「大丈夫ですか?」と訊かれてしまいました。

教室に入る前は、とても緊張して倒れてしまいそうでした。しかし、前を向けたのはきっと今まで過ごした日々があったからだと思います。

先生の質問に落ち着いて答え、手話も披露しました。さっきまで感じていた緊張はすっかり忘れ、面接に集中していました。

「最後に何かありますか?」

先生がそう言った時、私は最近見たテレビを思い出しながら言いました。
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