俺様アイドルと秘密ちゃん
「そう?」
「可愛いと思うよ。俺は」
「俺も」
ありがとう。そう心の中で呟いた。
でも何だか目線が怖い。
辺りを見回すと、私をいじめていた女子達だった。
ずんずん、と音がなりそうなくらい勢いよく私に近づいてくる。
「ちょっと来てくんない」
「はい。」
「あんたさ。少し変わったからって調子に乗らないで」
「ほんと!3流のくせに」
「は、は、」
「きもい笑い方。もう一回して!録音するから」
そう言って出した携帯は、下にあった水たまりに落ちていった。