俺様アイドルと秘密ちゃん
通り行く人にチラシを配り、教室に案内する。
何度も繰り返していると、
「あの」
「はい?」
「2年生のサラ先輩ですよね」
「はい」
「ちょっと来てくれませんか?」
そう言って連れてこられたのは3年生の教室だった。
そこには女子の先輩たちしかいなかった。
いや、男装をした先輩達だ。
「あのさ、あんた達とキャラ被ってるんだけど。どーしてくれんの」
「どうもこうも知りませんよ」
「は?生意気」
「そうですか?昔から思ったこと言う性格なので」
「そう。じゃぁさ、あんたがアリサだってバラしていいの?この不細工な写真と一緒に」
それは、私が地味だったときの……