俺様アイドルと秘密ちゃん
あ、あいつ何してんのかな」










アイツ、は颯那のこと。







俺は知っている。







颯那がサラのことを好きだということ。








前までは憧れの意味で好きだったから、聞いた時は正直あせった。







でもあの二人はお似合いだし気もあってる。









応援してやりたいけどなんか……。あいつには。闇が見えるんだよな。










俺の周りにはむかしに闇を持ったやつばかりだな。










俺もなんだけど。












〜サラ〜










あと一週間。








「誰にせればいいの?」









「何が?」








「付き人でしょ?」







「?何それ」








「1週間後、授賞式で付き人をつけないといけないの。変わってるよね。芸能界の男の人は女の人、女の子は男の人を連れてこないと入れないの。」








「そうそう。それも、そこそこいい人じゃないと」









「去年叩かれてた人いたよね」











教室の窓を開け、晴れた空を見ていると隣に廉が静かに来た。






何をしたいのか横顔を見ても何も言わない。







??










「なに?」








「サラ。颯那といきたいだろ?」








「っ!なんで」









「顔にそー書いてる」









「べ、別に」








図星なのかほおに手を当てて、赤くなっているほっぺたを隠した。






ソワソワしながらサラは話始めた。









「ちょっと前からね、好きだったの。
私の気持ちも分かってくれて紳士だし。でも颯那はあの場所には立ちたくないと思う」









「なんで?」










「それは、私の口からは言えない」










悲しそうに喋るサラは、静かに自分の席に戻った。









サラが言っていたことが気になる。




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