俺様アイドルと秘密ちゃん
「ど、どこに?」
「け・い・む・しょ」
「はぁ?!なんのために」
「話を聞きに行くの」
刑務所は電車で1時間の場所にある。
電車に揺られ着いたところは大きなさくに囲われた刑務所。
様々な種類の罪人達が捕まっている。
面会室に向かい犯人と顔を合わせることが出来た。
「面会は30分となっています」
「はい。分かりました」
数分後、連れてこられたのはやつれた姿のあの男だった。
サラを見るなり、興奮したような表情を浮かべた。
「サラ!僕のために来てくれたの」
「……」
「サラが行けないんだよ。僕のものなのに他の人と仲良くするから。でも、僕の隣にいてくれたら許してあげる!」
「おい、お前。ふざけんなよ」
「なに?コワーイ」
「それはお前だよ。サラを殺そうとしてたのに」
「……もうやめて」
「うっ」
「サラは今日何しに来たの?」
「あなたに教えて欲しいことがあるの」
「なに?」
「あなたはあの日、刑務所にいたはず。なんで、会場に来てたの?」
「あー、事件の事ね。さすがに僕も馬鹿じゃない。ただじゃ教えないよ」
人をさしたのに男は楽しそうだ。
それに余計ムカついたが今、理性を失えば逆効果だ。
そこは、耐えた。
「何をすれば教えてくれるの」
「んー?そーだな」