【企】蜜みつtime
だって全く、これっぽっちも気付かないんだから。
まぁ、好都合だけどさ?
「じゃあな!!」
そんなことを考えていると、いつの間にか和樹は会話を終えていた。
「本当に気付かないもんだよね。」
そう言うと、
「だな。」
と、言う和樹。
なんだかおかしくってつい2人で笑っちゃった。
この時…
この時、私はまさか学生証を落としてるだなんて気付かなかった。
「あれ…?学生証が落ちてる。早瀬の彼女だよな?」
「名前は…種村!?種村 茉弥ってまさか…!」
「写真も付いてる。まさか…さっきのがあの種村…?」
「いくらなんでもそりゃないだろ。」
「とりあえず、着けてみようぜ!!」
まさかこんな会話をされてるだなんて…
全く、思いもしなかった―…